| ナルシマの一言懸命。 |


「こんなもんでいいか」という妥協をしないこと。家づくりで大切なのは、何よりそこだと思います。それは、すべてに先立つ土地探しにもいえることです。土地は家づくりのあらゆる制約にもなるのですから、最大の選択ではないでしょうか。
7年前の春。私たち夫婦も、折り込み広告に目を通したりナルシマさんや不動産業者紹介の土地を見て回ったりの日々を過ごしていました。物件はどれも商品という意味では悪くはないのでしょうが「自分たちがこの場所で暮らしていく」という明確なイメージを湧かせてくれるものではなく、これから大借金をするには決定打に欠けるものでした。
物件を3つほどに絞り込み、○×比較などをして結論を出そうとしてみるものの、何か釈然としないものが残ります。
「はぁ、世の中にはこんなもんしかないのか」というのが正直な気持ちでしたが、ではどんなものなら納得できるのか。 消去法ではなく積極的に決められるもの。ズバリ出会えれば必ずこれだ!と思えるはずなのですが・・・。
そんななか、夫婦でたまたま自転車散歩のかたわら土地探しをしていたときに出くわしたのは、商品ではない私有地でした。ぼうぼうの草地に栗の木が1本。売地の看板はなし。なんとここは夫婦二人とも即決だったのです。
静かな住宅地のどん詰まり、南に生活道路、東西には既に家。そして北は見下ろしの高台で遠く田んぼが広がっている。
自分たちが暮らすというイメージを初めて抱かせてくれた場所でした。このイメージに沿った家づくりをすればいい、という一種の安心感を得られたのを覚えています。
そこから契約までにもいろいろありましたが、この日が家づくりの本当のスタートでした。
(つづく)
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