住まい工房ナルシマの2026年のテーマとして、成島大敬社長が掲げた言葉は「聴き合う」でした。
この言葉に込めた想い、そしてこれからの家づくりや地域との関わりについて、お話を伺いました。
2026年のテーマは「聴き合う」
「聴き合うという言葉は、少し造語的かもしれませんが、今年はこの言葉を大切にしたいと思いました」
成島大敬社長はそう語ります。
「昔から“聴き上手な人っていいな”と思っていて。
質問が上手いとか、話を引き出すテクニックというよりも、話してくれたこと自体に感謝できる姿勢が一番大事なんじゃないか、と感じてきました」
それは、お客様との関係だけではありません。
「これは一人だけが意識するものではなく、会社全体で共有したい感覚です。
社員同士でも、お客様に対しても、“スキル”ではなく “心のあり方”として聴き合える組織でありたい。
これからの時代、ますます大切になると思っています」
2025年の振り返り ― 広がってきた「つながり」
2025年を振り返ると、「少しずつコミュニティが広がってきた年だった」と成島社長は語ります。
図書スペースの開放、イベントの開催場所をモデルハウス以外にも広げたこと、地域施設との連携など。
住まい工房ナルシマが取り組んできた活動は、家づくりの枠を越えて広がりを見せてきました。
「家を建てる会社であることは変わりませんが、それだけではなく、
地域にとって“良い影響を与えられる存在”でありたい、という想いはずっとあります」
また、ここ数年で増えているのが、東京・神奈川・千葉などから取手市への移住を希望される方々。
「テレワークの普及や、子育て環境を重視する流れの中で、
取手というまちの立ち位置が、少しずつ良くなってきている実感があります」
良い家を建てることが、良いまちづくりにつながる。
その考えを、2026年も変わらず大切にしていきたいと語ります。
社長就任からの数年で、大切にしてきたこと
成島社長が代表取締役に就任してから、まもなく4年目を迎えます。
「まず取り組んだのが、事務所の環境づくりでした。
自分たちが心地よく過ごせない空間で、お客様に“心地よい暮らし”を語るのは違うな、と」
社員が日々過ごす空間そのものが、住まい工房ナルシマの家づくりを体現する場所になる。
その土台づくりが、少しずつ形になってきたと感じているそうです。
「社員も増えて、それぞれの個性をどう活かしていくかは試行錯誤ですが、
ようやく“これからもっと力を発揮できる土台”が整ってきた感覚があります」
AI時代だからこそ、人が担う家づくり
AIの進化が加速する中、住宅業界の未来についても伺いました。
「AIは、業務の効率化などで非常に力を発揮します。
僕たちも、使えるものは積極的に取り入れるべきだと思っています」
一方で、住宅の仕事は「人対人」の仕事でもあると語ります。
「最終的な決断の後押しや、気持ちに寄り添うことは、やっぱり人にしかできない。
お客様の想いを聴き取り、自分なりに解釈し、言葉やかたちにして返す。
そこは、AIには置き換えられない部分だと思っています」
また成島社長は、将棋好きであることを例に、こんな話もしてくれました。
「将棋の世界では、今はAIが“最善手”を示してくれます。でも、プロ棋士はあえてその手を指さないことがあるんです。
効率や勝率だけを考えれば正解でも、その局面で“人としてどう指すか”という判断がある。そこに将棋の面白さや奥深さがあると思っています」
「家づくりも同じで、効率だけを追えば最適解は出せるかもしれない。でも、少し遠回りでも情緒や心地よさを大切にしたいという選択がある。
人が暮らす空間だからこそ、そうした“高効率ではない豊かさ”を大事にした家づくりを、これからも突き詰めていきたいですね」
地域に根ざすということ
住まい工房ナルシマの原点は、材木屋として地域に根ざしてきた歴史にあります。
「住宅は、あくまで手段。
地域に根ざして、一生懸命やっていくことが根っこにあります」
新築だけでなく、リフォーム、空き家、まちづくりへと取り組みが広がるのも、自然な流れだといいます。
「ネットが普及する時代だからこそ、人と人とのつながりが見直されている。
それは、人が本来持っている感情なんじゃないかと思うんです」
大きく変えるのではなく、少しずつ、着実に前へ。
その積み重ねが、地域の未来につながると信じています。
「2026年も、どうぞよろしくお願いします。
これからも、聴き合いながら、良い家づくり・良いまちづくりを続けていきます。」




